折り染め・たたみ染め ひろがる色の世界・小学生クラス
2015年 05月 02日

たたんで染める、ひろげるとわっと思いもよらない模様があらわれる折染め。
幼稚園や保育園で一度はやったことがある紙染めですが、今回思い切って小学生に持ちかけてみました。
思いの他、大きくなってやると、枚数を重ねる毎に趣向が凝らされていって、とってもおもしろい。
偶然性が高い方法にも関わらず、選ぶ色や、折り方の工夫で、染め上げた紙をずらっと並べると、一人一人の個性が目に見えて立ち上がり、本当におもしろかったです。
先週からで、どのクラスもとても素敵なのがたくさんできたのですが、本日のをアップします。

たたんで筆で色を置いていく

大きい人たちもはまりました。


Aちゃんの。 数ある色をむやみに使わず、すっきり、大胆。 これをそのまま布地にできたらいいのにな。


Bちゃんの。 自分の作った色を「〇〇カラー」と名付けて(どれも少し黒が混じっていてとてもシックなのです)、
一枚一枚丁寧に染めていました。上品で浴衣や着物の生地のよう。



Cちゃんの。 「きっちり並んでんの嫌やねん。」と途中からあみだしたくちゃくちゃに丸めて染める方法。
彼女の人柄がものすごくあらわれています。ぐんぐん自分に引き寄せていく彼女には脱帽。



Dちゃんの。彼女は「クラスのみんなに。」と、きばって30枚(!)染めていました。
軽やかに適当に、すごいスピードで、でもしっかり色は選ばれていて、ひらく度に感嘆の声をあげていました。
おもしろかったのは、ひらいた瞬間に
「うっわー! ねむってるうたみたい!!」と彼女の口から飛び出た言葉。

「ねむってる うた」
なんなんだか訳わかんないけど、それ、わかる気がする。 と、
まだ濡れて鮮やかに透き通っていた染め紙と、その彼女の感受性に感動しました。
幼児さんの大きいくらいから小学生1,2年生くらいの時期のこどもから、時々はっとするような とてもおもしろい(美しい 感覚的な)言葉を聞くことがあります。
・・・これはどういう時期なんだろう。
随分前の夏に、一斉に鳴き始めたひぐらしの声を聴いて、幼児さんだった女の子が黙々と手を動かしながら、ぼそっと 「光のかわの声みたいやな。」 と言ったときも、ぐらーんとなりました。
これは研究の余地あり。
ものすごく興味深い事柄であります。
by yah-chaika
| 2015-05-02 20:39
| 上高野教室の様子